大変ご無沙汰しております。ちとせの出口です。
みなさま、HOTTOPICSの存在、覚えていてくださいましたでしょうか。

しばらく更新しない間に、私達の行動や常識を変える歴史的な出来事があったと考えるとすごいことです。そして今もなお終わることなく、まさにウィズコロナ時代に突入していますね。

今号ではコロナ禍での私達の新たな挑戦の話と、編集後記ではコロナ禍において私含むちとせのメンバーはどうしてきたのかを語ります。

 

 

● Youtubeはじめました!

以前からやってみたいなあと思いつつずっと手を出せていなかったYoutube。
コロナ禍の今年4月、ついにちとせグループのチャンネルを開設しました!!
ちとせグループのチャンネル、といいつつ、現状としてはほぼ「ふじたチャンネル(もしくはわたべるチャンネル)」ですが。

https://www.youtube.com/channel/UCnC2-0b_VFjwhXB1ZPzqOfg

ところで、このYoutubeはちとせのメンバーの中で最年少の勝山が、藤田の頭の中をもっとみんなに知ってほしい!という熱い思いを抱えつつ、動画の編集からサムネイル作成からすべて一人で担当してくれています。そんな、なんとも頼もしい彼に話を聞いてみました!

ーYoutubeはじめてみてどうですか?
勝山:1つのものをつくって皆様にお届けすることがこんなにも難しいものなのか!と実感する毎日です。
ただ、その中で、皆様からをご感想をいただける嬉しさや、ちとせのメンバーと一緒に何かをつくり上げる楽しさが栄養になっています。(それらが無いと今頃くじけています。)

ー大変なのはどういうところですか?
勝山:動画編集です。。皆様にちとせチャンネルをどう認知していただくか等、編集以外の所をじっくり考えたいものの(そっちの方が重要なものの)、今はまだ慣れない編集が一番大変ですね。
特に、早口でお話されている中で登場する言葉の端(「あの」「えっと」など)をトリミングするのに骨を折っています(笑)
不器用な割に神経質なので、トリミング箇所がズレると気になってしまい。。

ー藤田のとある口癖に気付いてしまったという話を小耳に挟みました
勝山:「なんか」が30秒か1分に1回登場します(笑)
Youtubeの対談編では残念ながらカットしているのですが、気になられた方はオンラインセミナーの動画での藤田の言葉に是非注目してみてください。

ー今後どんなチャンネルに育てていきたいですか?
勝山:お客様1人1人に応援していただき、共に育てていけるようなチャンネルにしたいです。
Youtubeを始めて、価値があると自分が感じたものも皆様に届かないと何の意味も無い事を実感しました。
皆様にその価値を届ける為には、私が尽力せねばならないのですが、同時に、皆様からのご意見やご要望を1つ1つ丁寧に掬い上げて、「皆様にとっての価値は何なのか」を考え常に改善していく事が重要だと思っています。
私だけでは力不足な部分がたくさんあるので、皆様からたくさんご意見をいただけるととても嬉しいです。

ーまずは1つ見ていただくとしたら、おすすめはどれですか?
勝山:仕事で今すぐすべきたった1つの行動と考え方です。

藤田自身が20~30代の時に仕事で意識していた事を紹介しているのですが、自分自身の今の仕事に落とし込める事が多分にあるのと同時に、自分の職位が上がった時に、育成の観点で是非とも心掛けたいメッセージもあるように感じました。

ーHOTTOPICSの読者の皆様に一言どうぞ!
初めての動画編集で不慣れな事も多いですが、1つ1つ丹精込めてつくりあげています。
是非一度ご覧いただき、たくさんのご意見やご要望をいただけますと本当に嬉しいです!
(チャンネル登録もしていただけるととても有難いです!)

私にとってはどれも聞いたことのある話ばかりなのですが(それだけ藤田が普段から色々語り、教えてくれているということですね)、初めて聞くとハッとさせられる話も多いはず。

少しでも藤田の頭の中やインタビュアーのわたべるが気になったみなさま、
チャンネル登録をお願いします!(って、今人生で初めてこのセリフ使いました)

https://www.youtube.com/channel/UCnC2-0b_VFjwhXB1ZPzqOfg

 

 

● [東南アジアの現場から]マレーシア クチン編 第三章

ちとせグループは、今や2割のメンバーが東南アジア(シンガポール、マレーシア、ブルネイ)に在籍しています。そして、いわゆる「大規模な現場」のメインはそれら東南アジアにて展開しているのが現状。つまり、現場感は東南アジアからしか伝えられない!私が毎回取材しに行くわけにもいかないし、何より現地に入り込んで日々奮闘しているメンバーに書いてもらったほうがリアルが伝わるはずと考え、昨年より「東南アジアの現場から」シリーズをスタートさせました。第二弾は、マレーシアのクチン編。クチンは、ボルネオ島(カリマンタン島とどちらの名前に馴染みがあるのでしょうか)の北西部に位置し、マレーシアの中でも独自の文化が色濃く残り、1つの国に近い形態をとるサラワク州の州都です。ここクチンにて、熱帯環境下における世界最大級の藻類培養設備を建設し、藻類産業を興すプロジェクトが動いています。2年半にわたりクチンにどっぷり入り込みプロジェクトを動かしてきた遠藤が、全5回にわたりクチンからお届けします!

 

第一章:藻類産業の実現可能性を求めて、クチンに降り立つ
第二章:藻ガールの本領発揮! ‐藻類の採集・単離・ライブラリーの構築‐
第三章:屋外大規模培養を見据えた、小規模屋外培養試験の実施 ←今回はココ
第四章:開所式典を迎えるまでに(未公開)
最終章:様々な活動とオフの時間(未公開)

 

第三章:屋外大規模培養を見据えた、小規模屋外培養試験の実施

ホセ加入のもと、2016年より “有用形質を有する藻類種を用いた小規模屋外培養試験” に歩みを進めた我々であったが、「屋外試験を行う」と言っても、設備は何も無かったのである。心地よいほど潔く、ゼロからの出発であった。従って、培養設備を設置する場所決め・設備のデザインに始まり、作業に必要な電気,給水・排水設備の導入、そして藻類培養に必須なCO2供給設備の導入、培養水温の制御法、さらには培養リアクターのデザインに至るまで、全てを一から構築する必要があった。藻類研究者に求められた最初の能力が建設工事能力だとは、ホセも予想していなかったであろう。

培養設備の中核となる培養リアクターに関しては、オープン・ポンド型,レースウェイ型など幾つか種類があるが、屋外培養の多くでPhoto Bio Reactor (PBR) が採用されている。パイプ状または平板状の培養リアクターを立体的に配置する事で、藻に効率よく太陽光を供給できるほか、建設する設備面積や使用する培養液量を少なくできる利点があるからだ。また同時に我々は屋外大規模培養も見据えて、培養リアクターには現地で調達可能な資材を採用し、安価で、かつ大型化が可能な設備の建設を念頭にした。その結果、プラスティック素材を利用したフラットパネル型PBRが考案された。
図面起こしから始まった小規模屋外培養設備の建設は、様々な人々の協力のもと、無事に完成へと至ったのである。


培養設備完成の喜びに浸る間も無く、本試験は “此処から” が本題であった。商業化への過程を考えた場合、屋外での連続培養,安定した藻類生産性,運用コストの削減は、改善必須な課題だ。これらの課題を克服する為に、我々は屋内試験と屋外試験を並行して走らせた。屋内培養は様々な条件を人の管理下に置くことが可能であるが、屋外培養は不確定要素の塊であり、任意に制御できないのが常である。従って、屋内培養で得られた結果が必ずしも、屋外培養に合致するとは限らない。そこで、屋内では様々な条件についての検討試験、例えばCO2運用費の削減試験,温度耐性試験,拡大培養用培地の開発試験,藻類の生産性および収穫時期の検討試験などが行われた。この他にも、種々の分析結果,顕微観察結果を交えて議論を重ねながら研究が行われた。

また屋外試験では屋内試験の結果を基にして、屋外有用株の選抜試験,藻類生産性試験,余剰藻の収穫を繰り返しながらの長期安定培養試験、定期測定や収穫した余剰藻の乾燥処理,乾燥藻の成分分析などが実施された。

屋内・屋外試験の結果を高回転率でフィードバックさせることで、課題を見い出し、克服する作業が繰り返し行われた。また、我々は此れらの作業を、産業用途が期待できる数種の藻類種に対して、実施したのである。藻類に関する深い知識と様々な経験、そして培養設備に造詣が深いホセの現場指揮によって、商業化へと向けた多くの基礎が積み重ねられた。


私が参加した2017年5月は、多岐におよぶ条件検討が終わりに差し掛かる中であり、拡大培養用設備の建設に踏み出そうとしている時期であった。初期に考案されたPBRは、太陽光を効率よく取り込み、また建設資材の使用量を最小限にする目的から、地上に設置する型式では無く、支柱から吊り下げる型式が採用された。吊り下げ型PBRは太陽光への露光率が高いだけで無く、作業での利便性も高い。その一方で、➀吊り下げ部位が紫外線・高温・風雨によって劣化し、落下する危険性がある、➁膨潤するPBRを平板にするため、多くの溶着箇所・溶着作業が必要となる、➂長期間PBRを使用すると溶着箇所が紫外線により劣化して剥離する、などの欠点も確認された。拡大培養でのプラント運用を考えた場合、複雑なメンテナンスを要し、交換頻度が比較的高い吊り下げ型PBRは、その費用面から改善が必要であった。そこで、既存のPBRを参考にして、PBRを支える骨組みを地上に設置し、此れにPBRを格納する型式が考案された。本型式では、熱帯地域の屋外環境下において商業利用が可能なPBRを前提としているため、(1)設置や運用が容易な簡易的な構造(2) 高温多雨な熱帯地域の屋外環境下において長期間培養を可能とする強固・安定的な構造(3) 量産・拡大を安価かつ容易に行える汎用資材を最大限に活用した構造、などの特徴が求められた。各種資材の調達に始まり、試作機を作成しては、耐久試験が繰り返され、拡大培養用PBRの原案が考案された。


ホセが本プロジェクトに参加した時と同じく、私の場合も最初に着手した業務は建設工事だったのだ。最も苦労したのは “資材の調達” である。日本であるならば、大型ホームセンターに行くと、いとも簡単にあらゆる資材を調達することができる。しかし、クチンにその様な都合の良いお店は存在しない。現金払いの小売店が主流だ。従って、“資材の調達” は “お店探し” から始まったのだ。Google先生という素晴らしい仲間がいるも、小売店がネットに情報を載せているのは稀であり、英語でHPを掲載しているとも限らない。マレー語だったりするのである。なので、小売店に足を運んでは店員と仲良くし、小売店から別の小売店を紹介して貰うのだ。繰り返していると問屋まで辿り着け、流通商品を卸価格で購入できるというラッキーなこともあった。この時間の浪費に思えた経験が、後の拡大培養設備の建設に大きな財産となった。

To be continued…



*筆者:遠藤 政城 (Tech & Biz Development Div. Experienced BioEngineer)
ちとせに入社してから、主に藻類の屋外大規模培養を担当。此れまでに横浜,鹿児島,タイにて屋外培養を成功させた経験を有す。藻類の専門家として見られがちだが、実は繊毛虫:テトラヒメナなどの原生動物が専門。

 

 

● 満足度95%!ちとせ主催のオンラインセミナーを総勢400名に向けて開催

メールでお送りしている「ちとせ通信」の案内を見てくださっている方はご存知かと思いますが、4月と5月の合計2回にわたり、代表藤田朋宏によるオンラインセミナーを開催いたしました。


総勢400人の方にご参加いただき、満足度は実に95%!
某大企業の上層部の方、大学の先生、国の機関の方、学生や主婦など、実に幅広い層の方々にご参加いただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

このセミナーにおけるメインテーマは「信頼」。
コロナをきっかけに「信頼とは何か」を一つ一つ見直す時代になるという話の中で、
「資本、契約、雇用、付加価値など、ビジネスに必要な全てが信頼の上に成立しているにも関わらず、過去のルールや法則を守ることが重視されて、そもそも信頼が前提だということが忘れさられている。」という、手段が目的化する問題の話が印象に残っています。
私はそういった状態にとても敏感で、すぐにそもそもこれってなんのためだっけ?と立ち返るタイプなので(わたしはこれを “そもそも力” と呼んでいます)、藤田の話には共感しかありませんでした。

捺印は、そもそも信頼が前提だということが忘れさられている問題の典型例ですね。
その面倒な組織カルチャー、印鑑が原因ですよ[ふじたともひろの必殺仕分け人]

セミナーの最後に、藤田が「信頼」を共有できる仲間が必要だと呼びかけたところ、
応援したい、一緒にやりたい、参加したい、貢献したい、などの嬉しいお声をたくさんいただいきました。

「私たちもぜひ仲間に加えていただきたいと思います。」
「藤田さんとちとせの皆さんならできると思います。微力ではありますが必要とあれば援護射撃いたします。」
「共感しました。その上で、ほんの小さなパーツとしてでも良いので、プレーヤーとしてチームの端っこに加わっていたいと思います。」
「社会をより良くする事業をしようという志には賛同しかないです。既にチーム員と思ってます。」

このように藤田の想いに賛同してくださった多くの方々がいらっしゃったことから、Slackにて「ふじた会」なるものが発足したのもこのセミナーの成果の一つです。

以下に、当日の資料と動画を誰でも見られるようにしていますので、ぜひ御覧ください!

◯セミナー資料:
https://www.slideshare.net/YuDeguchi/ss-232472203
◯セミナー動画:
https://www.youtube.com/playlist?list=PLVdsc9YnWu9Xp7dEflNuVdo_XTT6HxJiW

実は、現在藤田によるオンラインセミナーの開催を企画しております!!
新規事業の立ち上げに関する内容で、数社の大企業様に向けて講演したところ好評だったことから、この度一般向けに講演を行うことになりました。

開催日や詳しい内容に関しましては、news@chitose-bio.comからお送りしているちとせ通信のメールの他、ちとせグループのFacebook、ちとせグループのWEBサイト、Peatixにてご案内致します。

▷Facebook:https://www.facebook.com/CHITOSEGROUP
▷Peatixのちとせグループページ:https://chitose-group.peatix.com/

 

 

●ENEOS社との協業スタート

先月、ENEOS社(※)と「光合成を活用した低炭素社会実現」に向けた協業開始の発表をいたしました。
▷プレスリリース:https://chitose-bio.com/jp/news/3409/
※発表時の社名はJXTG社

今後、藻類バイオマスを広く活用する社会をつくるための様々な取り組みを共に進めていけたらと考えています。今後の発表に乞うご期待ください!

# ENEOS社とのお付き合いのきっかけは、実は昨年開催したマレーシアツアーでした。

「マレーシアは今後、バイオマス産業の主要な舞台になる」 ──ちとせグループ主催 マレーシア視察の様子をダイジェストでお届けします

 

 

● 新しいメンバーを紹介します

ここ半年で新たに加わってくれたメンバーを、今月と来月の2号に分けてご紹介します!

原田大士朗(Tech & Biz Development Div.)
自らの知識・経験・スキルを存分に生かし、智による人類社会への貢献ができると考え、入社を決意いたしました。
博士号取得まで植物光合成能の改善による食糧増産での飢餓の撲滅を大目標に定めて、主に分子生物・植物整理・細胞工学の分野で研究を行ってきました。前職かずさDNA研究所では、NBDC統合化推進プログラム・個体ゲノム時代に向けた植物ゲノム情報解析基盤の構築に従事し、世界中の植物ゲノムを収集・DB化し、解析パッケージを一通にした統合サイトPlantGARDEN(https://plantgarden.jp/ja/index)の設計・開発・運営を行ってきました。
このように、Wetの実験系からDryの解析まで何でもこなせるオールラウンダー研究者を目指してまいりました。
入社して三ヶ月、アッと言う間でした。現在私は統計解析や機械学習など、Dry経験を生かしたビッグデータの解析・分析に従事しており、自らの能力がビジネスに活用できていることに喜びを感じております。これからも、自身の知識・経験・スキルを最大活用し、さらに学び・磨き上げ、「あるべき社会像」の創出に尽力してまいります。



並河利彦(タベルモ マーケティング部)
タベルモに参画させていただいた理由は、世界に通じるトップブランドを作り上げられる可能性を感じた事です。高い技術や独自商品は言うまでもありませんが、何よりも強みを感じたのは「人」を大事にしている企業だからです。マーケティング畑を20年近く歩いている私がロジカルな理由でなく主観で語るのはおかしいのですが、私は入社前まで広告代理店やGoogleに在籍をし多くの事業会社に携わっていましたがタベルモほど人に「温かさ」や「想いの強さ」を感じた事はありません。私自身の信念でもありますが、トップブランドになり得るには作り手の「熱い想い」や「温かさ」は商品に反映されると強く思っております。そこで生み出された商品を世界中の方々に知ってもらう為に企業・商品そして自分自身が日々成長し続けるように尽力してまいります。



Y.C.(Tech & Biz Development Div.)
大学時代は財務金融を専攻していましたが、生物学にも深く興味を抱いたため、院生の時は生物の世界に入り、細胞やマウスを用いて、基礎研究を行ってきました。アカデミックではなく、研究経験を生かせるちとせのセルエンジニアリングという事業に従事して、より社会に近いところで医薬品の製造開発に貢献できると強く感じ、履歴書を送りました。また、面接を通じて、元々の希望である「動物細胞の育種開発研究員」に限らず、未来には戦略立案や語学を生かせる業務に携われることにも大変魅力を感じましたので、入社を決めました。今後は培ってきた知識、研究の経験、コミュニケーションスキルを生かし、活躍できるよう努力していきたいと思っております。


吉田祥悟(タベルモ 販売企画部)
今後の食品業界に革命を起こせる企業だと思い、タベルモに入社しました。
私は学生時代、生物学を専攻しており、主に抗がん剤の開発、抗がん剤耐性克服剤の開発に携わっていました。学生時代は四六時中研究に没頭できる環境下におり、とても充実した日々を過ごしている時に、とある雑誌に記載されていた『バイオロジーと食品について』の特集を見て、「将来こういうことがしたい!」と思い、様々な資料を調べました。その中で、日本では唯一『生スピルリナ』を取り扱い、藻類文化を築け上げていくことを試みる『タベルモ』の企業理念に共感し、入社しました。
現在は販売企画部に所属しており、卸売業や小売業へタベルモ商品の魅力を伝え、商品を取り扱ってもらうように商談するのが主な業務です。ですので、学生時代行ってきた研究とはかなりかけ離れてはいますが、生スピルリナは今後必ずや様々な食品業界などから注目を浴びる商品だと思いますので、営業面より社会に貢献できるよう日々精進していきます。



稲森貴一(Tech & Biz Development Div.)
社員も会社そのものも成長していける企業だと思いちとせに入社しました。
私は入社以前は大学院で生物学の基礎研究を行っていました。自分のやりたいことができる基礎研究は楽しかったのですが、社会人として自分がやりたいことよりも自分が社会に求められていることをすべきだと判断し、企業に就職することにしました。
そして就職するにあたって重要視したのが社員も会社そのものも成長していけることでした。世の中は常に動いているのでその動きにあわせて企業も個人も変化し、成長し続けなければなりません。そこで今業績が良いかではなく、これから私が働いて行く中で成長していく会社に就職したいと思いました。そのような企業の中で、私の生物学の研究の知識経験を活かせる自由闊達な風土の会社だったのでちとせ研究所への入社を決めました。
今後は1000年先のことを考えつつも今の国内外の動きに素早く対応して成長していけるように働きたいと思います。


宮内華女(Tech & Biz Development Div.)
私とちとせの出会いは、運命だと思っております。
もともと文系出身で以前は教育分野の仕事に携わっていました。しかしご縁があって偶然にも藻類を利用したエネルギー開発のプロジェクトに携わることになったのが、私の運命を変える大きなきっかけとなったのです。
当時は藻なんて触れたことない、藻からエネルギー??状態でしたが、周りの支えもあって日々、藻に触れることで藻にも人間と同じように体調の変化や機嫌があることを知りました。例えば人間が体調を崩すと顔が真っ青になるように、藻が体調を崩せば色が変化しますし(真っ青ではなかったですが)、臭いが変化することもあります。この頃から藻に魅了され、欲張りな私はもっと藻について学びたい、藻の培養技術を深めたい、と貪欲になっていったのです。
そこで、藻や生物についてのバックグラウンドは一切ありませんでしたが、当時共同研究で一緒に働いていたちとせの高い培養技術に惹かれ、入社させていただきました。
まだまだ勉強の身ではありますが、毎日藻に触れ、新たな発見ばかりで興奮しています。こんな私ですが、暖かく迎えてくださったちとせのみなさんに恩返しできるよう精進していきます。

 

 

編集後記

ここ半年の全世界共通の出来事といえば、言うまでもなく新型コロナウイルスの感染拡大。

私は幸いなことに家でもできるお仕事ですし、
身内や友人でコロナに感染した人もおらず、
仕事がなくなったり、逆にコロナの影響で忙しくなった人もいなくて、
きっとこの状況下においてとても恵まれているのだろうなと感じています。

社内でもこの困難な状況下で、
公共交通機関を使わずに出社して研究活動をなんとか続けたり、
小さなお子さんの面倒をみながら自宅でお仕事をしたり、
(社内のSlackで、働くお母さん方が保育園の状況などをシェアしあっているのを大変そうだなあ・・・と横目で眺めていました・・・)
積極的にオンライン上でのコミュニケーション機会を増やすように心がけたりと、
皆で協力しあい事業活動を続けています。

会社に行かないと仕事ができない研究員を優先し、
物理的に行く必要のないメンバーは出社を控える。
しかし、家で仕事がしづらい人や、
出社した方が遥かに生産性が上がるタイプの人もいるわけで
感染拡大を防ぎつつなるべく柔軟な選択ができるようにと、
「全員テレワーク必須」「公共交通機関の利用は一切禁止」といった、
ある種一律の規則は設けていません。

『はい、今日からもう何も気にしなくていいですよ〜!』
などという世界は当面こないわけで、
常に世の中の状況と個々のメンバーや仕事の状況に合わせて、
今後も柔軟な対応をしていくしかないのでしょうね。

自己責任という言葉は責任放棄のように感じますが、
個々の柔軟な対応についてちゃんと相談に乗りながら活動を行うという会社の姿勢をみていて、
やっぱりちとせは一人ひとりの人間とちゃんと向き合う会社だなーというポジティブな受け止め方をしているわたしです。
(そのために掛かる莫大なコストも馬鹿にはなりませんけどね…)

 

家にいることが多くなり、家庭菜園に目覚めました。色々育てて美味しく食べてます。