みなさまこんにちは!出口です。

はて?今年梅雨あったっけ・・・?
というくらい、いつの間にか真夏がやってきて、暑い日が続いていますね。

平日に遊んでいる子どもたちを見ると、自分が子供の頃の夏休み前のあのわくわくそわそわする感覚とか、大量の宿題を今年こそは早く終わらせるぞと意気込む感じとか、灼熱の中近所のプールに数百円握りしめて遊びに行ってたこととか、家族旅行や夏祭り前の高揚感とか、様々な夏の記憶が蘇りませんか。

子供にとっては嬉しい夏休み、
一方世の親たちにとっては…(笑)

『夏休み』という名に相応しく、子供だけじゃなくて親もみーんな休んでバケーションを満喫できたら最高なのに…!!

 
 

 

● Cytivaとちとせがコラボスタート!どんな未来が待っている?

ちとせでは、圧倒的な抗体生産性を誇るCHO-MK細胞を使った抗体医薬品生産用の細胞株を構築するサービス(=CLDサービス)を2019年より展開しています。

※CHO-MK細胞はAMEDの課題番号「JP18ae0101054」の支援の下、次世代バイオ医薬品製造技術研究組合で開発されました。

この度、抗体医薬品の製造により幅広く貢献すべくCytivaとの協力体制を組みました。
バイオ医薬品製造のトータルソリューションを提供する世界的な企業であるCytivaに、CHO-MK細胞のマーケティングへご協力いただける体制ができた、という、私達にとってなんとも喜ばしいニュースです!!

▶プレスリリースはこちら
「ちとせグループとCytiva、国内におけるコマーケティング活動の開始を発表」

抗体医薬品の製造には、遺伝子組み換え技術や細胞培養・タンパク質精製のノウハウなどの技術を有する人材が必要なことに加えて、製造設備を自社で持つ場合には膨大な費用がかかります。それゆえ、ベンチャー企業やアカデミア研究機関、これまで抗体医薬品の開発を行ったことがない人達が、自社で生まれた医薬品のシーズの商業化を目指す際、細胞株を樹立する段階から外部の協力を得るのが一般的です。しかし、スピード感を持って細胞株の開発からプロセス開発、そしてGMP製造への移行を手伝える委託先が不足しています。

Cytivaは、バイオ医薬品の製造に関わる装置及び関連消耗品(培地、樹脂、試薬)を総合的に提供している世界的な会社です。しかし、彼らは独自のホスト細胞を持ってはいません。
一方ちとせは、CHO-MKというホスト細胞を軸に、抗体発現用の細胞株を樹立するサービスを展開していますが、それ以降の工程を自社で賄うことはできません。

ちとせとCytivaが組むことで、抗体医薬品をつくる細胞株を樹立するところからプロセス開発までをトータルでお手伝いできるようになります。その後のGMP製造も、スムーズにご紹介できる先があるため、ベンチャー企業やアカデミア研究機関の持つバイオ医薬品シーズ
の商業化のスピードアップに繋がると考えています。

また、ちとせはバイオ医薬品のCLDサービス業界において特に海外マーケットでは新規参入したばかりであり、今後イチからお客様を開拓していかねばなりません。今回のコラボレーションがちとせのCLDサービスの海外進出に繋がり、我々が目指すバイオロジクス製造の効率化とそれに伴う製造コストの削減へとさらに一歩近づくことを期待しています。


Cytiva日本代表のペレ氏(左)、ちとせCOOの釘宮(中央)、ちとせCTOの堀内(右)

大変ありがたいことにCytivaにお声がけいただき、7月13-15日に東京ビッグサイトで開催された第6回バイオ医薬 EXPO(インターフェックス Week [東京])のCytivaブースにて、ちとせの技術をご紹介する機会をいただきました。

Cytivaブース内でのテクニカルセミナーでプレゼンする小嶋(左)と、カンパニープレゼンテーションでプレゼンする堀内(右)

せっかくなので、私も久しぶりに展示会へ足を運んできました。

製薬メーカーをターゲットとしたビジネスの幅広さとプレイヤーの多さを実感する良い機会でした。また、オンラインでは話したことがあったけど展示会で初めて顔をあわせたメンバーがいたり、コロナ以降2年以上ぶりに顔を合わせるメンバーがいたり、はたまたちとせを卒業し他社で活躍するメンバーにもたまたま会えて、非常に充実したコミュニケーションの時間を持つことができました。

この日の出会いが良いお仕事に繋がることを楽しみにしています!
 
 

 

● おなかの不調に関するアンケートへのご協力をお願い致します

現在ちとせでは、おなかの不調に関するアンケートへご協力いただける方を探しております。
具体的には「ときどき腹痛がくる」「便秘ぎみ」「おならがにおう」等の不調があり、尚且つ医療機関にかかっていない方が対象者となります。
自分のことだ・・!と感じたそこのあなた、どうかご協力いただけますと幸いです。
https://sites.google.com/chitose-bio.com/healthcare-survey/
※応募フォームにて同意いただいた後に対象者審査を実施し、選出された方々に計3回のアンケートへのご協力をいただくという流れになります。詳細はウェブサイトをご参照ください。



・髙橋聖(画面越しの笑顔がいつも爽やかすぎる北海道在住ぴちぴち男子)


皆様こんにちは。
4月入社の髙橋聖です。入社以降主に地域連携やヘルスケアの事業開発に携わっています。大学では腸内フローラの研究を行っていました。
昨今、腸内フローラといえば健康食品を想起されることが多いと思いますが、腸内フローラは私たちの当たり前の生活と密接な関係にあります。
全ての人が自分の体と向き合い、腸内フローラ目線で生活を通して健康を目指していく社会にしたいと思い入社を決意しました。
入社して4ヶ月。まだ慣れないこともありますが、初心を忘れることなく邁進していきます。


ところで、皆様はおなかの不調で悩んでいませんか?
ここでいうおなかの不調とは「ときどき腹痛がくる」「便秘ぎみ」「おならが臭い」等々他人には言いにくい症状を指します。
実はおなかの不調で悩んでいる人は日本国内だけでも1600万人以上いると想定されており、ありふれた悩みとも言えます。
1人で悩む必要はないのです。


そこでちとせ研究所は神奈川県藤沢市の藤沢湘南台病院と共に、おなかの不調に関するアンケートを通して皆さまの悩みを分析し、おなかの不調を抱える多くの方々をサポートするサービス開発を目指しています。
しかし、より精度の高いサービスを開発するためには、おなかの不調で悩んでいる方の実際の声が必要です。


おなかの不調で悩んでいる皆さん、是非あなたの抱えている悩みやご意見をお聞かせください。


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【アンケート概要】
​​このアンケートは倫理審査委員会の承認を受けて実施されます。詳細は同意取得文書をご参照ください。


◯対象者
・おなかの不調を抱えている
・20歳以上50歳未満
・医療機関にかかっていない


◯頻度や所要時間
・2週間ごとに合計3回
・所要時間は各5分程度


◯アンケートに参加するには
まずは以下のURLから同意書へアクセスし、ご回答をお願いします。
https://sites.google.com/chitose-bio.com/healthcare-survey/


上記同意書に回答いただいた方の中から対象者を絞り込ませていただき、その方々に計3回のアンケートへのご協力をお願いするという流れになります。
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皆さまのご家族、お知り合いの中でもおなかの悩みを抱えている人がいるかもしれません。(悩みと気づいていないケースもあります)
この内容を多くの方に共有していただけますと幸いです。


近年、おなかの調子と腸内フローラには密接な関係があることが報告されています。
ちとせではこれまで腸内フローラに着目した人々の健康増進に向けて事業を行ってきました。
次のステップとしておなかの不調を抱える人をサポートし、健康的なライフスタイルの構築に資する事業を行ってまいります。


皆様のご協力を心よりお待ちしております。

 
 

 

● 清掃工場の二酸化炭素を目的に企業が集まる!?佐賀市の取り組みを、出向中のメンバーがご紹介します

佐賀市へ出向することを目論んでいるメンバーがいると聞きつけ、そんなのちとせで初めての取り組みだし、何か面白いネタがあるに違いない・・・と思い、佐賀市生活を送り始めた彼になぜ佐賀市?が分かる記事を書いてもらいました。

以下、読んでもらえると分かりますが、シンプルに、佐賀市すごい・・・。
きっと思いが強くて行動力がある人がいて、その人を中心に多くの方々が頑張ってきたからこそ今があるのでしょう。描く力、巻き込む力、やり抜く力、どれが欠けても成し得ない。この記事を読んで、私の中で大注目の自治体になりました。

・伊香亮(スキあらば国外脱走を目論む)


こんにちは!伊香です。


みなさんは、「二酸化炭素」と聞いて何を思い浮かべますか?
「人が呼吸して出すもの」、「地球温暖化の原因!」、ちとせとつながりのあるみなさんなら「光合成に必要」でしょうか。その人の興味関心でいろいろ違いそうですね。最近では、「(濃度が)換気の目安」なんて思う人もいるでしょうか。


わたしは2022年7月現在、その二酸化炭素を活用して地域経済を活性化させている自治体に身を置いております。その自治体とは佐賀県佐賀市。私にとっては生まれ育った福岡が近く、馴染みがある市です。その佐賀市の清掃工場とその周辺における取組みが多くの企業や自治体、また海外からの注目を集めているとは、ちとせに入るまで知りませんでした。


佐賀市の清掃工場は、平成の大合併(平成17年、同19年)を経て、建設時に想定していたより広範囲から廃棄物を受入れることになりましたが、それに対する住民理解を得るための施策を模索していた時期がありました。熱をそのまま活用したサーマルリサイクル、発電に活かして清掃工場内での消費や電力系統に流す取組みは他の自治体でも見かけますが、何と佐賀市はそれに加えて、排ガスに含まれる二酸化炭素を活用するという、ユニークな取組みを行うことにしたのです!ともすれば厄介者の扱いを受ける二酸化炭素を使って地域経済を活性化させている、更にこの取組みを声高に二酸化炭素の利活用の推進が世界で謳われる前から行っているという事実に驚きです。また、佐賀市ではこの清掃工場だけでなく、下水処理場に流れてくる排水を使って海苔の養殖や周辺農業を活性化させるなど、農水省認定のバイオマス産業都市として多くの事業を行っています。


様々な取組み1:下水処理場の季別運転を行い、海苔の養殖時期には栄養分を比較的多く含む状態で放流することで、磯焼けの被害を抑えている。



様々な取組み2:下水処理を行った際に出てくる下水汚泥で作った堆肥。完売するほどの人気を誇り、買いに来た農家同士のコミュニケーションが生まれるなど副次的効果もあるとのこと。



紆余曲折(という言葉では言い表せないくらいのご苦労があったと聞いてますが、紙面の都合上この4文字で表現します)ありながら、その構想を実現した佐賀市。今では二酸化炭素を求めて清掃工場の周りに藻類関連、農業関連の会社が集積し、その経済効果は約54億円にものぼるとされています。


清掃工場から撮った周辺写真。
二酸化炭素を目的に企業が集まっている。まだまだ拡張予定とのこと。



アスタキサンチンを含むヘマトコッカスを食べた鶏の卵かけご飯。集積した企業と地元企業とのコラボレーションも産まれている。



バイオの世界と二酸化炭素は切っても切れない関係にあります。農業生産の促進や藻類培養を行うには必要不可欠ですし、一部発酵や細胞培養にも使われます。私はその二酸化炭素に関して世界で最先端の取組みが行われている自治体のど真ん中に身を置き、自身の中に取り込むことで、佐賀市との連携強化、ちとせの事業拡大に役立てようと企んで、会社に直談判してやってきました。


ちとせにおいて、このような形で人材を他の組織に置く、というのは大学を除くとなかなか無いことです(むしろ初?)。わたしは佐賀市に身を置いて、その豊富な知識とアイディア、行動の素早さに加えて、地道で誠実な地元企業・地元住民との交渉・対話など、多くのことがこの取組みの成功要因になっているのだと感じ、関東にいるままでは得られなかった経験をしています。佐賀市の皆様も、ここで起きている事はオープンにして、どんどん似たような取組みが広がって欲しい、という想いもあり、私を快く受け入れてくれました。次に私がこのHot Topicsに登場する時は、「あ、だからあの時、佐賀市に行っていたんだ」とみなさまに感じてもらえるような発表ができるよう、任期の2022年8月末まで、張り切って行きたいと思っています。


佐賀市の経済を活性化させている二酸化炭素分離回収装置(株式会社東芝エネルギーシステムズ社製)。清掃工場から分離回収された二酸化炭素からちとせのバイオマスが生産される日も…



尚、佐賀市ではこの清掃工場の取組みの視察を受け入れております。ぜひ、みなさま佐賀市に足をお運びくださいませ。(2022年8月末までわたし、伊香も現地でお待ちしております!)


最後になりましたが、快く受け入れてくれている佐賀市 企画調整部 バイオマス産業推進課の皆さん、本当にありがとうございます。


二酸化炭素を持ち運ぶための容器を掲げ満面の笑みでポーズをとる筆者。
(展示会などでこの二酸化炭素を使って炭酸水を作ったりされます。)

 
 

 

● Twitterの中の人が変わりました

うまく運用しきれていなかったグループのTwitterを、5月末当時、入社半年だった柳町さん(自己紹介が独特で面白く、尚且Slackやオンライン会議上での発言が活発なことからずっと気になる存在だった)にお願いすることにしました。

▶Twittterはこちら
ぜひフォローお願いします!
https://twitter.com/ChitoseGroup

Slackのプロフィール写真がとてもいけてる柳町さん。
本人曰く、めちゃくちゃ盛れてる写真を選んだとのこと(笑)



そもそも彼女、とても動きが早いことに加え、試行錯誤を繰り返しながら運営してくれて、尚且毎週の振り返りをSlackにアップして社内でオープンに見せることで頑張りをアピールしつつ協力者を募る様子を見ていると、今すぐ成果が出なくとも(そもそもすぐに成果がでるようなものではないし、コツコツ続けることが大事なのだと思っていますが)、今後どうなっていくのかとても楽しみで任せてみてよかったなあと思うのです。

ちとせでは、自由参加で新しく入ったメンバーの自己紹介&交流会を定期的に開催しているのですが(有志メンバーが企画運営してくれています!ありがたい)、柳町さんのターンにて、「誰かが30分以上1人でしゃべり続けているのを聞いて面白かった試しがない」と前フリしておきながら、自ら余裕で30分以上にわたる独演会を繰り広げ(笑)、しかもそれがまるでラジオを聞いているかのような感覚になるくらい面白く話し上手だったのが印象的でした。あの前フリは自分で自分のハードルをあげるための作戦だったのだろうか・・・。

そして、なんとなんと、実際にラジオを始めました・・・!

▶柳町さんのラジオ『&micro』はこちらから聞けます
https://stand.fm/channels/5fc37887c646546590dc2583

【番組紹介】
▪️毎週金曜日18時〜
1000年先のことを考えながら、
微生物と働くこと、暮らすこと、生きること。
どこかの誰かの日々のスパイスになることを願って。


【自己紹介】
株式会社ちとせ研究所マネージャー。休みの日は走ったり、自然を観察したり、お菓子を焼きます。
カメラはNikon d500×50mm。愛読書はNational Geographic。好きな反応は発酵、好きな分子は酵素。
他にも、代謝、循環、熟成など、変わりゆくものが好きです。

彼女自身の経験や考え方などをもとに、彼女の琴線に触れたちとせのあれこれを彼女自身の言葉で丁寧に、リスナーに時々呼びかけながら話す約10分の時間。
自分の経験を思い出したり改めて考えさせられるきっかけになったりと、結構刺激になるラジオだなと感じています。(ちなみに私はもともと音声コンテンツがスキな人間です)
個人的には、時々自分でふふ、と笑うところが可愛くてツボです。

フットワークの軽さと継続する力を見せつけてくれる柳町さんの存在は、私にとってはもちろんのこと、多くのメンバーにとってとても良い刺激になっています。

ラジオの更新はTwitterで入手可能です。
皆さんぜひ、ちとせの公式Twitterのフォローをお願いします。


 
 

 

● 編集後記(という名のもはやコラム)

どこで、どんな仲間と、どんな仕事をするのか。
一昔前よりも働き方は柔軟になり、会社に人生捧げます風潮は薄くなったとはいえ、それでもやっぱり、会社選びってすごく大事。

私は新卒で入った会社を2年で辞めてちとせに入り、もうかれこれ10年目。
このままじゃ駄目だとしょっちゅう思うし、まだまだできる、でも何をやる?と常に考えさせられる。私にとっては退屈しないし自分次第でどうにでもなる面白くて刺激的な環境。
一方で、働き方の柔軟性はピカイチで、子育てしながら働く身としてはとてもありがたい。子育てだけでなく、不妊治療もしやすい環境だと思う。

だけど、3年後、5年後、10年後は・・・?
人は常に変わり続ける。自分が大事にしたいことがもし変わったら、その時は、ここにいることが自分にとっての正解ではなくなるかもしれない。

ただ、正解って始めから決まっているものではない。選んだ道を正解にしていくのは自分。
がむしゃらにやってみることと、立ち止まって考えてみることを繰り返しながら、時に(しょっちゅう?)悩みながら、これからも働き続けるのかなーとぼんやり考える。

せっかく人生の多くの時間を割くのだから、楽しく信念を持って取り組めることをし続けられたら幸せだし、特に我が子には親として楽しく働く姿を見せ続けたいな。