昨年4月に京都(京都大学内)と長岡(長岡技術科学大学)に拠点ができ、ちとせのメンバーが駐在しています。この2箇所は、川崎にある野川ラボと合わせてバイオ生産の開発拠点となっています。3つの拠点をデータ連携し、AIを活用して微生物の種類や目的生産物に合わせて最適な条件を導き出すシステムの技術開発を加速しています。


▶参考記事
発酵xAIで進む未来の食づくり。ちとせ研究所がリードする発酵研究
bySustainable Japan Magazine
https://sustainable.japantimes.com/jp/magazine/03

長岡では、バイオ生産の他にも『千年農業』を日本で拡げていくための取り組みも行っています。去年一昨年に続いて、今年も長岡市が誇るブランド米”金匠米”とのコラボレーションを行うほか、持続的な農業に取り組んでいる市内の生産者と消費者との間の懸け橋となるべく動きを加速していきます。

▶参考記事
新潟県長岡市とちとせグループ ちとせグループが掲げる『千年農業』を拡げる活動の日本第一弾としてコラボレーション
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000034251.html


ここで、それぞれの拠点を牽引してきたメンバーから一言ずついただきます!

・京都 by 河合哲志 Ph.D.(バーでテナーサックスを吹いている博士)


京都拠点の立上げを担当した河合です。本拠点には30L容培養装置10台・800mL培養装置6台を設置し、その仕様はNEDOバイオものづくり事業で設定された標準培養装置を準拠したものとなっております。好気から嫌気まで幅広く対応する仕様となっており、試作、菌株への問題抽出、プロセス開発など様々な用途に対応するために設備を整えました。この規模の培養装置を新規導入することは初めてのため予想以上に大変でしたが、現場の奮闘により環境整備が完了しました。さらに本装置はAIを活用した培養制御を実現すべくシステム開発も進めており、メーカーの異なる培養装置を一括で管理可能なシステムも開発しています。今後は新規技術開発および試作生産の場としてさらに発展し、新しい培養の世界を切り開いていきたいと思います。


・長岡 by わたべる(マレーシアの農家のおじさん達に飲まされて、気がついたら側溝に落ちていた男)


こんにちは。ちとせ最北の拠点、長岡ハブのわたべるです。主にバイオ生産に関わる研究を長岡で進めています。最北の拠点となると南の拠点と気候の違いが大きく、社内でオンラインMTGをしていると、南の拠点との天気・服装の違いに驚かされます。そんな寒い長岡ハブですが、地元長岡市や長岡技科大のご協力のおかげで、産官学が一体となって研究室から飛び出してバイオの取り組みを実践できる熱いフィールドになってきました。寒いけど熱い、バイオの取り組みを今後も増やしていきたいなと思います。