みなさん、こんにちは!ちとせ研究所に入社してから約1年経ったウクライナ人のターニャです。あれ?もう1年?ちとせは確かに他の日本の企業とだいぶ違います。毎日(たまに何秒?)タスクが変わり、ペースの早い職場です。人によって、それはメリットとデメリットとして感じている方がそれぞれだと思いますが、個人的に最高の環境です。

なぜそんな長い序文を書いているかというと、ある日、新たな興奮を伴うタスクを任されました。それは、東京大学の「共生型新産業創出コロキウム」の受講者が行うフィールドワークをサポートスタッフとして支援するというものです。このタスクを通じて、突然、日本の遠隔地への出張の機会を得ることとなりました。その地では、未来を切り拓く準備や、それに伴う熱意に触れることができました。

なぜ、東京大学の「共生型新産業創出コロキウム」のサポートスタッフ?ちとせは、東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部 One Earth Guardians (OEGs)育成プログラム主催の新講座「共生型新産業創出コロキウム」の企画に協力しています。「共生型新産業創出コロキウム」では、今年度は微細藻類がテーマです。

詳細はこちら:[外部] 「共生型新産業創出コロキウム」ウェブサイト

その講座の一環として、フィールドワークで実際に藻類生産を自分の目で見る機会が設けられています。昔今、藻は日本の文化の一部であり、皆さんも気づかないほど毎日藻を食べています。昆布、ワカメが入っている味噌汁とふりかけ、おにぎりを包む海苔は全て藻類です。こういう目で見える藻は大型藻類と呼ばれています。一方、顕微鏡を使わない限り目で見えない、ちっちゃな藻が存在しています。陸上植物と比較して圧倒的な物質生産効率を誇る、最近注目されている微細藻類です。

広島県の大崎上島や佐賀県の佐賀市には、微細藻類のポテンシャルを最大限に活用するため、微細藻類の研究や実験的な生産が行われている施設があります。今回の冒険では、講座の受講者やOEGs育成プログラムのスタッフ、さらにNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の主査である中野さんとともに、微細藻類の色彩で彩られた未来を見つけに行ってきました!

Read next: ターニャ、津々浦々で藻と出会うVol.1 「広島県大崎上島編 DAY1」