八ヶ岳のちとせアグリベースでチーズ作りを担当している土屋宏樹です!先日、「All Japanナチュラルチーズコンテスト」という日本の2大チーズコンテストの1つに出品者として人生初参加してきました。

大学生の時(10年前)から観客やサポート役として参加してきたチーズコンテスト。いつか自分のチーズでコンテストに出品してみたい、勝負してみたい、日本のチーズチームの一員として頑張りたい、と夢を膨らませ続けてきました。この度、念願の夢が叶い、未熟ながらも私が作ったチーズを出品することができました。結果を残すことはできませんでしたが、全国から集まった生産者の方たちとチーズを食べ合い、意見をもらうことができ、自分の大きな成長に繋がる出会いや学びが多くありました。

私がコンテストに参加する中で、大切にしていることは2つあります。
1つは、五感をブラッシュアップし、自分のチーズの立ち位置を知ることです。多くのチーズ生産者は、1日の時間の大半をチーズ工房で過ごします。仕込みから始まり、製造、管理、熟成、出荷など、我が子の成長を見守るように1日中工房内にいることが多いと思います。自身のチーズについて、何度も試食し、微調整を重ねていきながら、生乳の良さ、地域の特性を把握してその土地のチーズを作り上げていきます。しかし、なかなか余所の工房のチーズや、海外のチーズを口にする機会は余り多くありません。私にとってコンテストとは、自分のチーズを品評してもらう場であると同時に、全国から集まったチーズを試食して、自分のチーズに足りていないものを感じ取り、それぞれの生産者の想いを聞き取り、それがチーズにどう反映されているのかを確認し、今一度初心に立ち返る場だと感じています。コンテストに参加することで、私のチーズをはじめ、視覚、嗅覚、触覚、味覚がブラッシュアップされるのを肌で感じることができ、生産者同士の想いの熱に触れることで、私の中で熾火になっていた想いが再度燃え上がるのを感じることができる最高の場だと思っています。

2つ目は、人との出会いです。先にも書いたように、全国の生産者の方々とお会いできる機会は滅多にありません。コンテストの場に集まった生産者や関係者の皆さんと顔を合わせて話し合い、熱を高め合うことが私にとってなにより大事で、貴重で楽しいことだと感じています。一般参加者の方がチーズを食べて「おいしい!」「どうやって作っているの?」と興味を持って貰えるだけで感無量ですし、私の心の理念である「想いを繋ぐ」ことがチーズを通して実現できているのがわかってモチベーションが上がります。どんな商売においても人対人、私のワクワクする想いや、生乳を生産してくれている酪農家の皆さんの想いをチーズに目一杯詰め込み、あとはちょっとだけ声に出して皆さんに届けることをこれからも続けていきたいと思っています!

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